JUTE (ジュート)とは

JUTE(ジュート)とは、別名「黄麻(こうま)」と呼ばれる麻のひとつ。
農薬や肥料を使うことなく短期間で収穫が可能、焼却しても有害物質を出さないなど、環境に配慮された素材で、SDGs (持続可能な開発目標) の達成に向けて注目されている素材のひとつです。

ジュートが選ばれるわけ 

強い成長力

ジュートは100日程で2m~4mの高さまで成長します。
農薬や肥料なしでも育つ強い植物です。主な生産地はインド、バングラデシュ。
高温多湿で湿潤な環境を好みます。

■CO2

ジュートは一般の樹木と比べて、光合成による二酸化炭素の吸収力が5~6倍あり、
地球温暖化を抑制する働きが高いとされています。

■土に還る

ジュートは焼却処分による有害物質の発生もなく、地中に埋めてもバクテリアによって
完全分解され土に還ります。

 

湿地に生き生きと育つ、ジュート ↑

ジュートの活用

ジュートは丈夫で軽いため、古くからコーヒー豆の袋などに利用されてきました。
その特徴を生かし、近年、レジ袋削減の動きの中で、欧米を中心にショッピングバッグに活用されるようになってきました。

ハンドメイドの素朴な風合い

太い繊維をゆったりと編むのがジュートの特徴。
凹凸のある記事と粘土の高いインクによるシルクプリントが独特な風合いを生み出します。
また、レーザーで焼き付けることにより、インクを使わない名入れ方法も今とても話題となっています。

幅広い用途で活用されるジュート

ジュートは通気性や水分の吸収性に富んでいるため、暑い夏に最適な繊維であるといえます。
また、毛羽により保湿性も高く温かいため、ラグなど冬にも活用ができます。
ジュートバッグも夏だけでなく、通年を通して使用されるのが通常となってきました。

ジュートから糸へ・・・


1. 刈り取られた茎を水に漬け発酵させ、やわらかくなったジュートから皮などを削ぎ落し、繊維を剥離します。

2. 乾かした後、さらに繊維の固い部分を取り除きながら、ほぐします。

3. ローラーに通し、さらに柔らかく伸ばします。

4. 繊維を撚り、糸にしていきます。

5. ジュートの糸のできあがり

6. 糸を編み、布にする工程です。